昔の日本では乳児の死亡率が高かっため、誕生した日を初夜とし、三夜、五夜七夜、九夜と奇数日ごとに無事な成長を祝ってました。そのうち七夜の祝いだけが現在も続いているのです。
今では生まれて七日目というとちょうど退院するころにあたり、特別な祝いはしなくなりましたが命名だけはお七夜ごろまでに済せまるように。出生届は生後14日以内に提出するのが決まりです。
初宮参りとは、赤ちゃんが生まれて初めての氏神にお参りし、将来の加護を祈る行事です。日取りは地方によって異なりますが、一般的には、生後男児30日、女児32日で「お宮参り」を行います。女の子は男の子より一日か二日遅らせる地域が多いようです。逆に早くお参りをすれば早く結婚できるといって男の子より先に行う地方や岡山県浅口郡や倉敷市などの一部地域では男の子は百十日、女の子は百二十日ごろお宮参りするところもあります。
昔は、産婦の忌みは産後七十五日たたないと明けないといわれ、神前に出られなかったため、姑が赤ちゃんを抱いてお参りしました。その風習が今も残って、赤ちゃんを抱くのは姑の役目、という家庭が多いようです。
「お食い初め」は、赤ちゃんに生まれて初めてご飯を食べさせる儀式で、その赤ちゃんが一生食べ物に苦労しないようにとの願いが込められています。
ちょうど離乳食の始まる生後100日目に行われることが多く、地方によっては生後110日目、120日目というところもあるようです。
正式には、母方の実家から贈られた家紋入りの漆器の祝い膳を使い、茶碗、お椀、箸などはすべて新しいものが使われますが、現在では、プラスチック製や陶器のベビー用食器セットを新調し、そのまま離乳食用に用いる方が多くなっています。
お食い初めの料理は、地域によって多少違いますが、尾頭付きの魚と赤飯と汁物に煮豆などを付ける所が多いようです。
魚は鯛や出生魚のせいを用いる様です。また、歯固めの小石を付けるところもあります。
初めての誕生日を祝うことを「初誕生」といいます。
日本人には何事も「初」を尊ぶという考え方があり、それを「先祝」といいました。
つまり、先に祝ってしまえば、将来は願ったとおりになるという考え方です。初誕生は、別名「もち誕生」ともいわれ、「立ちもち」「力もち」といった餅をついたり、一升餅や米を子供に背負わせる風習があります。
ここには、健康で力持ちの子に育って欲しいという親の願いが込められています。
また、「物選び」といって、箕の中に、男の子なら筆、本、そろばん(電卓)、物差し、財布などを並べて子供に取らせて最初に手に取った物で、例えば、筆ならば字が上手になるとか、財布なら経済的に裕福になるとか、その子の将来を占う習慣があります。
日本人にとって餅は昔から神聖なものとしてあがめられ、ある種の霊力が宿ると信じられてきました。ですが、満一歳の誕生日に餅をつく風習は、都会ではあまり見られなくなっています。
変わりに1本のロウソクを立てたバースディケーキで祝う初誕生が登場しましたが、これも時代の流れなのでしょう。
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